さてさて、徐々にシリーズ化を図っているパチンコドラマ「グッドラック」のレビューでございます。
今回は、実験的にドラマの「あらすじ」をメインにお送りしてみようかと…。皆さんの反応が、どう出るかな?
そういう訳で、ネタバレが嫌な方はスルーして下さいね。
全編がオンエアされる事を目指し、現在「ファミリー劇場」はじめ、CSの各チャンネルに再放送リクエストを出し続けてますが、今の所、反応は全くないですな…(汗)
第2話「パチンコ娘の悲鳴」…1996年7月10日(水)放映
キャスト…飛鳥鈴子(松本明子)、藤堂竜作(佐野史郎)、高原俊輔(豊原功補)、高原祐二(原田龍二)、
佐藤年男(勝村政信)、松岡恵一(金田明夫)、栗原妙子(網浜直子)、木村緑(宮地雅子)ほか
「亡き父の後を継いだ鈴子だったが、パチンコのパの字も知らない素人で、従業員には相手にされない。そんな中、店の立退きを迫る黒部興産の俊輔が来店。「帰ってくれ」と言う鈴子に、「客として打ちに来ただけだ」と、そっけない俊輔。店内で藤堂を見つけると、「あなた、凄腕のパチプロだそうで…お噂は良く聞いてますよ」と嫌みに声をかけるが、藤堂は相手にせず店を出る。鈴子は、藤堂の後を追いかけ「自分がこの店を守る」と宣言するが、「君、パチンコの何を知っているの?」と、あしらわれる。
実際、釘を叩くことすらできない鈴子、ベテラン主任の松岡に翌日の釘調整を頼む。松岡は「明日の割数は12程度でいいですか?」と鈴子に聞くが、彼女には割数が何の事やら分からない。鈴子の素人ぶりにあきれ返る店員達。そんな中、カウンターレディの妙子と松岡の関係が何やら怪しい。妻子持ちの松岡と妙子の不倫…店員は皆知っていたが、鈴子だけがその事を知らなかった。そんな店の混乱に乗じて、俊輔は古株・松岡のライバル店への引き抜きを画策する。
一方、鈴子は「釘がキツイ」とぼやく客達に、軽率にも当日の割数を教えてしまう。回収日と知るや、サッと店からいなくなる常連たち。鈴子は松岡達にこっぴどく叱られた上、妙子にも「OL上がりのお気楽オーナーには、ついていけない」と突き放される。すっかり客も飛んで困っている所に、祐二が「ファン感謝デー」の開催を提案する。赤字出血大サービスに常連客は大喜びだが、古株の松岡達は納得しない。
(回収調整に不満を漏らす常連たち。理髪店の主人、八百屋の大将、易者、主婦、浪人生など、多種多様な地元のメンバーが、小店の飛鳥球殿を支える大事な客であった。左から高木孝子、ドン貫太郎、山田明郷)
客が戻り一安心の鈴子達だったが、翌日、釘を開けた台の情報が客に漏れる。開放台の番号を書いたメモが、朝イチから店の入口にばら撒かれたのだ。鈴子は、昨日の閉店後に店内にいた妙子が怪しいと、彼女を追及する。妙子は身に覚えがなかったが、鈴子の理不尽な尋問に逆切れして、店を去る。その様子を見ていた他の店員達も、鈴子に愛想を尽かす。ついに主任の松岡まで辞表を出す事態となり、店に残ったのは鈴子、祐二、そして三十路カウンターレディ・緑の三人だけになった。緑は、「妙子は先代オーナーと飛鳥球殿を心底愛しており、店を裏切るようなマネはしない」と鈴子を諭す。
そこへ、常連客の営業マン、佐藤年男が店員に雇って欲しいと訪れる。兄・俊輔の卑怯なやり口に腹を据えかねていた祐二は、店の再建の為にも佐藤を採用するよう勧める。しかし、鈴子は「この商売は、思い付きや真似事でできるものじゃない」と突っぱねる。すっかり自信を無くした鈴子は、藤堂がマスターを務めるバー「グッドラック」に足を運び、「父は最後にアナタを頼ろうとした。どうか自分に力を貸してほしい」と頼むが、藤堂は「俺は、客として店と付き合うだけだ」と、鈴子を冷酷に突き放す。
悲しみに暮れる鈴子のもとに、店を飛び出したはずの妙子が戻ってくる。自分を救ってくれた先代オーナーや店を裏切れないので、本当の事を話す気になったという。聞けば、釘の情報を漏らした張本人は、なんと主任の松岡であった。しかも、松岡は従業員を引き連れて、ライバル店に鞍替えしたという。驚いた鈴子は、駅前の大型店に駆けつけると、そこで目にしたものは、松岡や元の従業員たちが、真新しい制服に身を包んで忙しそうに働く姿だった。そして、飛鳥球殿を貶める為の「裏工作」が功を奏し、勝ち誇った表情で鈴子を見る俊輔の姿も…。」
…とまぁ、これが第2話の大きな流れになります。皆さん、ご記憶のシーンはありますかね?
第2話では、店は継いだけれども、元来がパチンコ嫌いの鈴子が、慣れない店の経営にあたふたする様子が、随所に出て来ますね。釘調整をする松岡に「こんな釘の調整だけで、売り上げが変わるんですね~」などと、とてもオーナーとは思えない発言をしてみたり…。一人で店の片づけをするシーンでは、手を滑らせて派手にドル箱の玉を床にぶちまけるなど、酷い有様です。妹の友利(秋本祐希)にも、「お姉ちゃんにはパチンコ店の経営なんて、無理に決まってるわよ」と、完全にバカにされております。
また、鈴子にとって、飛鳥球殿再建の頼みの綱である「ブッコミの竜」こと藤堂にも、この時点では素人扱いされるだけで、全く相手にして貰えません。ファン感で客を戻して自信満々の鈴子に、「ご愁傷様…」などと冷たい言葉を投げかけるだけ…。後に、この藤堂が店を救う重要なキーパーソンとなる訳ですが、それは、今後のお楽しみという事で。
その他の面白いシーンとしては、朝一の開店の場面で、店内に流れ込む常連客の中に、若き出川哲朗の姿がある事かな。当時、出川と松本明子とは、「進め!電波少年」という日テレの人気バラエティで共演していた事もあり、出川が本作で「友情出演」のような形を取った、という所でしょうか。
それから、勝村政信さん演ずる常連客、佐藤年男の「口上」も印象深いですね。彼が店員に応募して来た時に、自己紹介の段で「ワタクシ佐藤年男は、さとうとしお、砂糖と塩、シュガーアンドソルトじゃ、ありませんか」という、実にくだらないダジャレを発して、周囲を凍りつかせます。
最後に、飛鳥球殿のライバル店として登場する店ですが、西新宿の某ホテルの下にある「フレスコ」という大型パチンコ店(現存)がロケ地でした。古い現金機しか置いていない飛鳥球殿とは対照的に、最新CR機など豪華設備を備えており、コーヒーサービスのバニーガールまでいたりと、何かと飛鳥球殿とは比較される存在でしたね。「飛鳥球殿近くの駅前大型店」という設定だったんですが、実際には、ロケ地の代々木・平和会館とフレスコとの距離は直線距離で約1㎞と、結構遠かったんですよね~(笑)。
以上、あらすじ形式でお送りしましたが、もはや「お裾分け」以上の情報提供量になっている気も…(汗)
うーん、お裾分け精神って、難しいですね(笑)
それはともかく、次はどんな形でお送りするべきか…また悩みたいと思います。
そうそう、これを機に「パチンコドラマ『グッドラック』」の書庫を新しく作りましたんで、良かったら覗いて下さいな。
それでは、また~![]()
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